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体重を測るタイミングはいつがベスト?朝がおすすめな理由

むー

「体重はいつ測ればいいですか?」——よく聞かれる質問です。

結論から書くと、「朝起きて、トイレに行った後に測ることをお勧めするが、その本質は毎日同じ条件で測ること」です。

朝(起きてすぐ・トイレの後・朝ごはんの前)がおすすめなのは、この「条件をそろえやすい」からであって、朝の数値だけが体として”正しい”体重というわけではありません。

なぜ体重は1日のうちで変わるのか

同じ日の朝と夜で体重が違うのは、単純な話です。食べたもの・飲んだものの重さがまだ体の中に残っている、トイレにまだ行っていない、といった「重さの出入り」で説明できます。特別な仕組みを持ち出すまでもありません。

このほか、運動と食事の組み合わせによる「グリコーゲン」の変化も体重を動かす要因ですが、これは「日によって」変わる話であり、今回のテーマである「同じ日の朝と夜」の差とは別の話です。詳しくはこちらの記事で説明しています。

つまり、食事やトイレのタイミングによって、体重計の数値は脂肪の増減とは関係なく、数百g〜数kgくらい動くことがあるということです。

実際の研究や試験でも条件をそろえている

研究でも、体重を測るときに条件を細かくそろえるやり方が使われています。

2017年にPhysiological Reports誌(The Physiological SocietyとAmerican Physiological Societyという、2つの生理学の学会が共同で出している学術誌)に載った研究では、体重測定を「一晩絶食したあと・服装を統一・靴を脱いだ状態」でそろえていました。

ただし、これは2週間の生活期間の「始まり」と「終わり」、2回の測定についての話で、期間中ずっと毎日この条件で測ったわけではない点には注意してください。

この研究自体は、二重標識水法というかなり精密な方法で調べたもので、Nature CommunicationsやInternational Journal of Obesityといった有名な学術誌の論文からも、今も引用され続けている、信頼できる研究です。

同じような考え方は、査読を受けていない、臨床試験のプロトコル(手順書)でも広く使われています。

  • だいたい同じ時間帯に測る
  • トイレに行った後に測る
  • 同じ、校正された体重計を使う
  • 服装をそろえる(軽装)
  • (一部のプロトコルでは)絶食した状態、または食事の前という条件

まとめると、査読を受けた研究では「絶食」や「服装」といった条件をそろえ、査読を受けていない臨床試験のプロトコルでは、それに加えて「時刻」もそろえる、という違いがあります。細かい部分は違いますが、どちらも「そろえられる条件は、できるだけそろえておく」という、安全を見た考え方をしている点は共通しています。

これは「朝が優れている」という証拠ではなく、「毎回同じ条件を再現すること」が実際に大事にされている、ということを、複数の情報源が支持している、ということです。とくに「時刻」については、臨床試験のプロトコルのほうが積極的に条件として取り入れています。

それでも朝がおすすめな理由

ここまでの内容をふまえると、朝(起きてすぐ・トイレの後・朝ごはんの前)がおすすめなのは、次のような理由からです。

  1. 一晩絶食した状態になっているので、食事による水分の変動がいちばん少ない状態を、毎日同じように再現しやすい
  2. トイレに行った後であれば、その分の重さがなくなった状態を、毎日同じように再現しやすい
  3. 毎日だいたい同じ生活リズムであれば、条件をそろえやすく、続けやすい
  4. 逆に、仕事の都合などで毎朝同じ時間に測るのが難しい人は、無理に朝にこだわるより、自分にとって条件をそろえやすい時間帯を選ぶほうが理にかなっています

体重を記録すること自体の意味や、記録した数値をどう見ればいいかについては、体重の揺れについての記事もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 「朝が正しい体重」というわけではなく、毎日条件をそろえることがいちばん大事
  • 朝は生活リズムの都合上、その条件をそろえやすい時間帯
  • トイレの後・空腹時・軽装という条件を、できる範囲で毎回そろえる
  • 測った数値は、1回ごとに一喜一憂せず、同じ条件で測った複数日分の流れとして見る

体重は同じ条件で測った方がよく、かつ習慣化するのであれば、朝トイレに行った後すぐに軽装で測りましょう。

出典

  • Olsson KE, Saltin B. Variation in total body water with muscle glycogen changes in man. Acta Physiol Scand. 1970;80(1):11-18. doi:10.1111/j.1748-1716.1970.tb04764.x
  • Bhutani S, Kahn E, Tasali E, Schoeller DA. Composition of two-week change in body weight under unrestricted free-living conditions. Physiol Rep. 2017;5(13):e13336. doi:10.14814/phy2.13336
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歯科医師・ブロガー
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